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戦え!ファミコンマン(ファミコンマン伝説)/実業之日本社・ファミコン攻略本
いまはなき有名編プロ、スタジオハードさん編集の一連のファミコン「攻略本」の
余ったページに「ゲームの銘柄をとわず縦断連載」された漫画。
すべて読んでいたのは、ハードの人だけなのではないか? という、本当に誰も知らない「連載」漫画。
頭の上にファミコンをのせた謎の怪力マスクマン、ファミコンマンが
いろんなゲーム世界に乱入し、そのゲームのヒーローをさしおいて、悪玉を殲滅、
正義の押し売りをするという、「ひとりアメリカ軍」のような漫画。
しかも本当の悪の黒幕は、いつも決まっていて、ゲーム世界の混乱を目的とする悪の天才、
スーパーワルオブラジャーズ。
マリオみたいな(フセインみたいな)顔で
いつもブラジャーをしているというベタベタな悪役。
本家任天堂が「ワリオ」を登場させる数年前のお話。
ファミコンマンの胸にはファミコンのロゴがちゃんと入っていたし、
その下には 『ファミコン、ファミリーコンピュータは任天堂の登録商標です』とまで書かれていた。
その後、任天堂さんの御発展もあって、 この漫画は、歴史のかなたへ封印された。
が、いまだに「ファンでした」と言われることも。
・・・恐ろしい。人間、悪いことはできないものです。
いまから考えると、よくあんなメーカーを無視したような、
傍若無人な漫画が許されたと思いますが、
当時の、ファミコン創成期は、業界すべてがめちゃくちゃに忙しく、チェックもへちまもなく、
なんでもあり! ゲームを紹介してくれれば、なんでも許す…みたいな状況だったので
あんな漫画が成り立っていたのでしょう。
僕が「いいのか、こんなんで?」と、言うと
担当が「もっとムチャクチャにしよう。それより、女の子をかわいく描いて下さい」
「ゲーム会社の担当も笑ってますから、いいんじゃないスか?」…なんかそんな感じでした。
小学館とか講談社など大手出版社は、当初、ファミコンの紹介に出遅れた (コロコロは例外、早かった)ので、
その隙間をぬうように、いろんな出版社から
乱暴な編集で、管理されていない、豪快な…ゴミのようなファミコン本が、山のように粗製濫造されていました。
みなが野盗の群れのような…ダイナミズム溢れるスゴイ時代でした。
とにかく、ゲームのマップ描いてるだけで飯が食えたんです。
(印刷に使えるようなプリンタがないから、みんな絵だったのです)
ゲーマーという職業もあったし・・・。
消費者も、ゲームの善し悪しなんてわかってなかったんじゃないでしょうか?
クソゲーという言葉はなかったけど、クソゲーだらけでした。
だから、攻略本も適当に…。
半分は本当に役立つコアな情報がのってるけど、残りの半分はうめ草のヨタ話。
もしくはヨタ漫画というつくりでした。あれじゃ読者がかわいそうです。
書いてるほうは面白かったが。
しかし、ドラクエの馬鹿当たりを境に状況は一変。
ゲーム作家がスターになり、
誰もがキャラクタービジネスを口にする…キャラクターイメージの大管理時代になりました。
もう二度とあんなデタラメな時代はないでしょう。